非常識な「原価見積り」への挑戦
少しでもよい住宅が適正な価格で建てられるように・・。
日本の常識となっている「隠された見積もり価格」にも原因があると言えるでしょう。
これではますます「基準のないまま」に高い・安いといった価格中心の住宅が建っていくことでしょう。
少しでもよい住宅が適正な価格で建てられるように、注文住宅の見積もりも誰にでもみえるように比べられるようにすればよいはず。これは、専門業者の競争原理も働き、長期的にみると住宅価格を下げる効果もあるのです。
- 専門業者の原価は適正なのか…
- 建築業界では、元請であっても下請けと呼ばれる専門業者や資材業者でも、どんな業者からも原価と経費と利益が明示された見積りは絶対出てきません。適正な価格が見えてこないのです。それならばと、相手に都合の良い見積りを求めるのではなく、こちらの希望金額を明示して見積りを求めました。その結果は効果的でした。
- 競争原理を取り入れる
- 専門業者に対してこちらの購入したい金額を伝え、適正価格を把握し、時に専門業者の入れ替えもして、常に最適価格を求める努力をしております。
- 現場は混乱
- より適正な原価の把握のために協力業者から見積りを取り、新規の業者を入れることは、現場が混乱し現場監督の立場がつらくなりますので、それを乗り越えなければなりません。
- 専門業者に余分な負担をかけない
- 一般的に建設業者が組織する下請け業者の協力会の会合やイベントは、下請けにとっては無駄な時間の負担になっています。また集金も振り込みにしてほしいと思っているはずです。こういった余分な負担を省いて現場に専念できる体制を作り上げてこそ、少しでも適正価格で協力してもらえるわけです。
- 四面楚歌〜私の周りは全員反対 家内までもが反対…
- やっと原価の把握が進み、これからは「工事原価を公開した住宅づくり」が必要だと周囲の同調を求めると「そんなの無理です」「会社をつぶすつもりですか」「設計や現場管理に負担がかかりすぎる」「原価といってもどうせ信じてもらえない」「値引きが出来ないと営業が難しい」等々反対の大合唱、なんと家内までが「無理じゃないの」という始末。
結局一度に方針を変えるのではなく、理解いただけるお客様に協力してもらい、実際に立てたお客様の意見を聞いてからと言うことになりました。 - データベース見積りを自社で完成する
- 自社で住宅のすべてにわたって詳細な原価を把握している少ないのです。いまでは、まったく使ったことのない建材や設備の価格も組み込みながら、データベースを日々更新しています。その結果、いままでの見積りに比べると、全体金額をほぼ10%下げることができました。
- 工事着工前にすべての業者に発注完了
- 工事に入ってから「さみだれ式」にダラダラと工事依頼していたときは、最後の発注が終わるまで工事の原価はつかめませんでした。いまでは、設計図や仕様書が決まると詳細見積りができるようになったため、工事に着工する前に、すべての専門業者や資材業者に対して、最終価格で発注が終わります。
あなたの家を「つくる人」は誰?
- 家づくり、それぞれの役割
- ひと昔前までは家は大工さんがつくるものと決まっていました。今でも住宅の工法は違っていても「住宅のつくり手は現場職人」であることに変わりははありません。しかし、あなたも含めた多くの人は「住宅はハウスメーカーや建築会社に頼むもの」と思っています。
- メーカーや建設会社の本当の役割
- ハウスメーカー、工務店、設計事務所など企業形態は違っても、私たち建設業者の役割は住宅に関して新しい技術や情報を取得して、お客様にとって最適な方法を考え、最適な方法でお客様に代わって住宅をつくることです。
直接の家づくり以外の様々なサポート、たとえば入居後の「定期的なアフターサービス」なども大切な役割の一つです。これらのサービスは建てるときに実際にかかった価格だけは判断できないことです。 - 家は専門業者の役割分担でつくられている 大切な業者の選定
- 建築現場は各専門業者がマラソンのようにそれぞれが勝手に一人で走るのではなく、工事は駅伝のように次々とバトンタッチしながら進んでゆきます。信頼関係が築かれている専門業者の職人同士によってのみ工事はスムーズにすすみます。
- 工務店に積算能力は必須
- あなたの夢の「こだわりの設計」が「一式いくら」というどんぶり勘定で見積もられ、実際集計したら予算を大幅にこえてしまったら、今度は夢を壊さなければなりません。設計士や工務店に見積り積算能力が求められてきます。
- 建築価格の仕組み
- 住宅価格は工事原価+諸経費+利益です。
工事原価とは専門業者の材料と手間、設計の人件費、現場監督の人件費です。
経費は会社を運営するに必要な人件費や電話代、工事現場で使う車両などの償却費などです。 - あなたにもつくれる住宅見積り
- あなたにとってわかりにくい「住宅見積り」の弊害をなくし、納得して家づくりを楽しむために、あなたも見積りづくりに参加してはいかがでしょうか。
- 少しだけセルフビルドを楽しもう!
- 部屋によっては、自然素材による塗装とか、少しだけ参加しても楽しいものです。材料価格と工事費がハッキリと明示されていれば、全体の施工費を減らすことだって可能です。「楽しみながら家をつくる」「自分たちも一部参加する」などがあれば、飽きの来ない、愛着の持てる、居心地の良い家が完成します。



